You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

地方建設業のゾンビ化を考えた話

地方建設業の形はいつまで続いていけるんだろうかや形をどう保てるのかな?などを考えることが多くなってきた。僕のクライアントは基本的に地方建設業な訳で、人手不足、後継者不足など不足だらけの中で資金不足には陥っていないところは多いけれど、チョイスをミスればあっという間にキャッシュは消失する。経営者がキャッシュの不足を私財を投げ打ってもの気概もあれど、後継者が見えない状態ではなかなか難しい現実もある。

この構造が企業をゾンビ化させたり、未来が暗い中で走ることになるんだろうか。地方の建設業は経済活動として、雇用の維持や雇用の掘り起こしなどをする役割を担ってきたが、ここまで建設業の人材奪い合いゲームになると、高齢化しても今のチームのままでそれとなく、経営しているところも多い。ゾンビ企業は潰せ、倒産しろ!など叫ぶ人もいるけれど、僕のイメージ的にはゾンビはゾンビでも「心があるゾンビと心亡きゾンビ企業」が問題なのでは無いのだろうか。

もちろんどうしようも無いゾンビ建設業がある事は理解している前提として、色々話を聞いていると、良い時期に風呂敷広げて畳めなくなったり、引退して会社を畳みたいけど、従業員の中から後継者になってくれる人がいつか現れたらや、自分が雇った人間の最後まで責任を持ちたいなどでキャッシュフローが悪化しても続けている会社が多い。あとはそもそも何も考えいないバージョンは横に置いておく。

景気の好不調の中で建設業が現在苦しめられてることは、募集すればいくらでもいる、高い賃金を出せば誰かいるだろうシンドロームなのだろう。昭和センスの鈍感企業が慌てて、人事に力を入れても成果を出すのは苦難の道。人材軽視を常としてきたゾンビ企業にでも希望を持って入社する若者もいて、本当に頑張りたい地方建設業の活性化の妨げになってる。

経済活動の中で雇用の拡大縮小は致し方ない。建設業でよく言われる「失われた10年」を展望も何も無いまま、若者の希望をエネルギーに生きる「心亡きゾンビ企業」が勝つのか、ゾンビでは無く「死んだフリで起死回生」を狙う、地方建設業がゾンビを駆逐するヒーローになって「輝ける10年」を見せてくれるのか非常に興味深い。

いずれにしても心亡きゾンビ企業の増殖は気持ち悪いので勘弁してもらいたい。