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建設会社の総合サポート屋の考える事

公務員を叩いても納税者が損をするだけと思った

僕がいる建設業界は発注者が国や県などの公共工事が多い。民間建設会社の僕らは監督員と打ち合わせしながら、工事を進めていく事が多いけれど、監督員は当然として公務員な訳で素晴らしい人も何を考えてるんだろうこの人まで様々な公務員と接しながら生きて来た。

僕ら民間の建設工事業者ですら「税金ゴマかしてボロ儲けしやがって」など言われなき中傷を受ける事もある。実際には昔の建設会社はイメージそのものだったかも知れない。実際に会社が大きくなると、人も雇用するし、資材・リースなど様々な経費も掛かるので地域貢献しているはずなのに「税金泥棒」ってイメージと未だに公共工事は戦っている。

公務員と建設業は税金を無駄に使っているイメージが先行してて、方向性が違うよなと思いつつも深掘りしてみた。

 

1.税金から給料、工事費が支払われている

俺らが汗水たらして納税しているのにその金で生活しているのが気に食わない理論

公務員も汗水たらして納税してるのに

2.競争原理がない

民間だと売上や契約などの競争があるのに、公務員はそんなことが無い。競争が無くて生温い理論

3.定時に帰れるイメージ

公務員は残業が無い、定時に帰れるイメージが強くて、こっちは残業してやっと生活してるのに理論

 

どんな業界でもクレーマーはいる。

税金ってフィルターが掛かると非常にあたりは強くなるし、窓口もあって公平に対応するから余計に叩きやすいんだろうと思う。

勿論、正当なクレームはドンドンするべき。しかし、嫌がらせに近いクレームが多いのも事実じゃないかと思う。他の業務が滞ると定時に退庁できなければ残業代が発生するし、今ある業務をこなすだけでサービスはどんどん低下していくだろう。

八つ当たり、場当たり的なクレーム、公務員はムダに人数が多いので削減しろなどなどの批判なのかクレームなのか、行き過ぎたバッシングはによる経済損失は大きい。

公務員の給料水準は民間の基本になるし、人数も削減すると業務量が増えるし雇用も減る。公務員は鏡であって追いつけない民間業者に問題あったり、民間の方が所得が良いのに公務員に就職して貰ってるなどと思える構造を構築していく事が健全な社会なのかなと思っている。

 

公務員も民間も仕事は大変なのだから、お互いに理解してあげる事ができる世界がベストだし、どっちも見えない苦労の部分があるので変な先入観は持たない方が良い。

根拠もない公務員叩きは必要な部門に人材がいなくなり、技術、サービスの低下を招く。公共サービスが低下する事は結局、納税者が苦しい事になる。

正当な批判でムダな事は直すべきだけど、根拠がない批判や叩くことは全く意味が無いし、建設的ではない事も理解できた。

只、公務員でも民間でも勘違いして横柄な態度や虎の威を借りて無理難題を押し付ける人や犯罪的な事をしても普通に働いてる人がいても解雇にできないなどなど問題はあるしルールが曖昧だ。

僕はゾンビ企業、低待遇で人材滞留させる、社員にするとコストが多大などでパート、バイトに給与以上の事をさせるなども含めて日本式の労働構造に問題があるのかなと考えている。