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建設会社の総合サポート屋の考える事

現場以外の外注発注が下手過ぎ問題

僕らの建設業界はなかなか現場を自社だけで完結できることはほぼ無い。そこで協力会社さんや特殊工法の会社さんなど様々な会社と力を合わせて現場を作っていくことになる。

これは従来のやり方でもあり、これからも極端に変わることは無いとは思うが、人手不足が加速している今はもっと細かく細分化して様々な会社と現場を作ることになるかも知れないと思う。土木に関しては建築的な形になるかも知れない。それは各会社が人がいなくて少人数化していくので、仕方ないだろう。

こんな方法で現場をこなしてきて建設業なので現場を作る時の外注の使い方はバツグンに上手い!

逆にうますぎてブローカーみたいな会社やブラック化する会社もいるのが問題ではあるけれど、実務に関しては自分のできないこと、大変なことに関してはパパッと整理して外注するのだ。

2024年問題で残業規制となる事で僕の会社の事業でもある書類作成代行サポートにもお問い合わせがありがたいことに増えてきている。

効率化でもあり対策していく中で選択肢の中に入れてもらえている事には感謝しかない。

ただ、話を聞いていると圧倒的にどこの会社も規模の大小関係なく下手と言うか現場の実情とミスマッチしていると感じている。

問い合わせをしてもらう担当の方は大体が経営者、総務、工事部長といった方が多く、質問の内容は「そもそも何ができるのか?お金はいくらかかるのか?書類サポートでどんな効果があるのか?」などかなと。

要するに現場サイドの大変さを理解して楽をさせたいとは思っているものの、お金以外は自主性が無い問い合わせが多い。なぜそんな事になるのかと思うと答えは簡単で今まで現場代理人任せにしてきたからである。書類を属人化させてきて今になって急に外注に頼めよと言ったところで、現場代理人も戸惑い、面倒になり結局は闇残業でこなしていくことになる。

質問には丁寧にこんな形で利用してもらえるとこういう効果や効率化ができる話はするけれど、納得したようなしないような反応でもある。

そして最後によく言われるセリフは「書類を頼む事になると現場の技術が下がる、昔は書類もこなして1人前だった」など。

時代が違うとは言いたくないけれど、今は人も少ないのと求められる事が多岐に渡るので本当に現場は大変だと思う。書類は本来なら現場代理人が作成するのが筋とは僕も思うけど、現場外の様々な書類ものしかかってきているのも事実。

誰もが作れるルーティンワークな書類やデータベースを外注に出して、クリエイティブな部分に現場代理人さんは集中して良い現場を作って貰いたいと思う。

現場の様な感覚でICTや書類の外注も上手に使っていって欲しいと思う。外注発注上手な会社は頼みつつ若手の教育にも利用している。

ただ頼むと勿体ないという感覚を捨ててお互いにシナジーを出して補ないあえば違う事にリソースがさけてより良い結果や現場にしていけば良いだけだと思う。

僕が最近感じている事は経営者は最前線で働いてくれている現場代理人はずっと働いてくれると勘違いしている人多いです。現場代理人さんはもう支えきれない荷物になっていますので、真剣に話し合って荷物を軽くしてあげないと、いくら資金があっても人がいないと倒産しますよ。