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建設会社の総合サポート屋の考える事

仕事ができる人とできない人の差は?

僕達、建設業は様々な人間が集まり、関わりながら現場を作って行く。

その中でよく出てくる話があそこの会社は仕事ができる、できないやら〇〇さんがいない時はあの会社は途端にダメになるよなら、勿論お金がかかっているのでシビアになるのは理解できる。ただ不思議なのはそんなに仕事ができなくても現場から大人気の人もいる。この差はスキルだけではない何かがあるのではと思っていた事とスキルが仕事ができるとイコールにならないのが面白い。

どういうことなのか紐解いて考えてみると、僕的な仕事ができる人の定義もスキルではないことに気づいた。スキルが抜群であるにはその方が良いには決まっているけど、現場代理人時代も今の起業してからも思う仕事のできる人は圧倒的にレスポンスが早い事が特徴で安心できるのだ。

スキルがあっても仕事ができない人はレスポンスが遅かったり自分に被害が及びそうになってから慌てて連絡来たりするので遠巻きにプライドを傷つけることの無いように管理するやらそれとなく尋問する時間が勿体無いのだ。

何とか言語化してみて考えると管理する側の心理的安全性が違う。心の波が穏やかに任せて、自分の仕事や次の仕事に集中できる。

例えば良く上司と部下のコミュニケーションで使われる報連相だけど、スキルは平均でも仕事ができる人はとにかく報連相のタイミングが良い。そしてイメージ的にはリソースが1番にまず相談、2番に自分の会社の職員や関係会社に連絡、3番に段取り終わったよーや上手く行ったよーなどの報告なのだ。

強いていうと現場的には「相連報」が本当にありがたい。

周りと上手く調和をとってくれる事や気を使える事が人材不足の今の時代には1番の最重要スキルのような気がしている。実際にGoogleでは採用の1番の条件が「good human person」らしい。要するに「人間性の良い人」である。会社には人間性の良い人でスキルが高い人は外注で良いと。

なぜそういう事になったのかというと、簡単に効率が悪かったらしい。スキルの高い人は低い人の世話をしなきゃならないやらで、スキルが高いのでチームリーダーにもなりがちで無駄なフラストレーションになって退職やチームメンバーも抜けたりと大変だった事から方針を変えた。

Googleのほどのプロジェクトにはならなくても現場もどれだけデジタルツールが出てきても結局は人。そうなるとやはりバランスや調和の取れる人が仕事のできる人になって行くのは必然かと思っている。人手不足だからスキルが高い人だらけで仕事した方が効率良さそうに思えるが、実はスキルの高い人はそれぞれでやり方があるので、衝突してお互いに持ち味が薄くなり効率が悪くなる。そういえばスキルの高い人を引き抜きしてできた会社もあったけれど、あっという間に退職していった事も思いだした。

仕事はお金を稼ぐところだし、全員真剣なのは勿論で現場だと命の危険もかかってくる。建設業以外にも言えることだろうけど、レスポンス早く動いてもらって都度に相談してもらえる事が今の時代には本当に大事なスキルで仕事ができるとはそこだろうと思う。

マネージャー的な事をするとバランス取れる人が本当にありがたい。人手不足でスキルの方向性も多様化してきているのは実感している。

心理的に安心安全は最も効率的なのだ。

心理的安全第一を提供できる建設会社が生き残る。