You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

新入社員は不安しかない事を思い出した話。

先週より札幌の様々な会社の講師と今年から新規事業として会社単位での個別コンサルティングとコーチングをしてきた。

受講する新入社員の顔ぶれを見ると、女性の姿も見えて僕の時代には考えられないことだ。僕が新入社員の時は弁当屋さんとヤクルトレディくらいしか女性が現場に来ることはなかったので、隔世の感ここに極まれりって感じだ。男性受講者を見ると真面目そう、不真面目そう、眠たそうのトリプルコンボである。会社に言われたから来ました感じタップリの人が多数なのかなとも思っていた。講義をテーマに添いながら話をしていると、熱を持つ瞬間とこれはずっと平熱だなって感じる時がある。 

熱を感じるのはやはり、現場での実体験、失敗談、経験談などは興味を持ってくれる。

僕だって講師を経験して熱の上がらないテーマの時には経験してきた事を話して飽きさせないスキルを発動する。ここで同じ業界のおっちゃん達爆笑の必殺失敗談を披露したが、大スベリで平熱のままであった。しかも前述の真面目そうな受講者はノートに書いている始末で恥ずかしさマシマシだ。

飲み会ではウケたのにと思いつつ冷静に考えてみた来週分かった事がある。

「現場が何するところかも、どんな仕事かもわかってないのだ」

漠然とは理解しているだろうけど、それじゃあ面白い箇所なんて分かるわけないわと。

あと講義の最後に質問コーナーを設けてたけど、いつも沈黙である。これについてと「質問したいけど何を質問すらば良いのか分からない」。

みんなの表情を見て、昔の自分を思い出した。所長や先輩は分からないところがあったら聞けよって言ってくれたけど、

「分からない所が分からなかった」。

全くダメな講義してたなと反省しきり、逆に教えてもらった。それからはテーマを維持しつつ、現場の流れ、注意点などなど実践的な話に切り替えたら、若干熱は上がったように感じた。

新人時代は毎日不安しかないのを思い出した。ましてや覚えることが多いのが建設業。Googleで検索したって出てこないリアルで分かりやすい講義を心がけてやらなきゃダメだと気付かされた。

良かれと思ってリアルを通り越してヘイトスピーチ気味となった話に不安顔の受講生にこれじゃ辞めちゃうと慌てて講義に薄めのモザイクをかけて話した。

何年か後に今は不安そうな皆んなだけど、経験積んで自信もついた顔になって現場を施工してもらいたいと思う。

現場が一緒になったら優しくして欲しいと思う。

最後に偉くなって仕事も頂戴とも思う。