You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

まだ建設会社はなんでも自社で完結できると思っているって話

今年からは会社別の新人コンサルティング、若手技術者研修の講師などが少しずつ仕事が増えてきて嬉しい限り。嬉しい悲鳴とは言えないし、それで儲かるのかと言われれば、そんなに儲かることはないし、資料の準備で大変ですよと周りに言って微妙に参入障壁を高くするセコイ運動をしている。誰もやらないよとも言われましたが、しばらくはそうだろうなと思っている。

 

なぜなら

「まだ建設会社は新人育成もなんでも自社で完結できると思っている」からだ。

 

工事をする時には協力会社、外注なんかを上手に使うことができる会社が多いのに、見えないものにお金を使えない会社が圧倒的に多い。

僕の会社の仕事の一つである書類代行サポートも自社でできるからいらない、ウチの技術屋ができないと思っている?など信じられないことを言う上層部が多い。そのくせにウチはなんで退職する奴や新人入ってこないんだと悩んだりしている。全く何を言っているか分からない事を言っている。僕が言える事は「ダメだこりゃ!つぎ行ってみよー」である。

そんな会社もあれば新人教育プログラムも自社でありつつ、僕の話も聞いて充実させたいとお話をいただく事もある。この差は今は僅差かもしれないけれど5年後には圧倒的な差になるはずだ。

 

タイトルにも書いた通り多くの建設業は自社で全部新人を育てれると思っている。

でも育成方針を見たり聞いたりすると、縁故採用やたまたま残った人が優秀なだけって事で只のラッキーが人が多かったから、振り分けしてもなんとなくツギハギで会社を経営できていただけだった事に気づくべきだろう。

見ている未来や方向はどこの建設会社も一緒だし、抱えている問題も一緒なのに将来に圧倒的に差がつくのが何故かと言うと、教える事、コーチングと建設業の仕事は別物。仕事ができる人に新人を押し付けてどっちも疲弊して退職しているケースもある。教える事に長けている技術者もいるだろう、逆に長けている人がいるように苦手な人もいる。これからは人がいないのだから、仕事は細分化、色々なポジションを提案、会社全体で現場をこなす事を考えながら、新人教育を行いながら適正をみて配置していく事が大事だと思う。全部、自社でやるシステムは破綻していく。

 

最近、嬉しく驚いた事があった。女性の技術者が個人的にコンサルティングして欲しいと。

まずは色々とお話しを聞いて、自分が考えられる全ての提案や方針を色々とお話しさせて貰った。自分としてもとても勉強になったし、何か一緒に面白いことできないかななんて思ったりもできて楽しい時間を過ごさせて貰った。

 

それとは別に思った事が個人でも勉強して、会社の枠に収まらないと思ったら辞めて自分が輝く場所に向かって行くんだと朧気に思っていた事が確信した。建設会社は器を大きくする努力をしないとガラパゴス諸島から砂漠になる。

新人も技術屋も会社に愛想を尽かしたら損切りは早い。