You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

外国人技能実習制度と建設業について考えた。

僕の地元の様な街の魅力は高順位だけど、ガンガン居住者が減っている地方も珍しいと思う。

魅力と住みやすさは共存できないのかと悩むところではあるけど、住んでて快適とは確かに言い難い部分もある。良いところも沢山ある。

そんは僕の地元でもたまに見かける事も出てきた、外国人技能実習生。近所の足場屋さんに勤めていると思うけど、宿舎から自転車で職場まで通っているのを朝によく見かけている。みんなニコニコしながら通勤しているので、大変だろうけど日本での仕事を楽しめているのかなと勝手に思っている。

都市部では人材不足はもっと深刻なので、凄い人数の技能実習生の皆さんに建設業は支えられているのだろう。ただ何事にも光があれば闇があるように、本当に大事に教えたら育てている会社があるのは勿論、理解しているけれど、ただの労働力としてしか考えてなくて使っている建設会社も一定数あるのが、コロナでの不景気なんかで顕著に見えてきた感はある。

外国人技能実習生は母国の家族を楽にさせたい、日本で技術を身につけて明るい将来の基礎にしたいと希望を持って日本にくる。

そもそも技能実習生制度は日本での技能を母国に持ち帰って経済発展を担う人づくりが目的。日本での実習を希望する人は母国の送り出し機関と呼ばれる民間の斡旋企業に大金を払って実習に来る。

技術を習うこと、人材不足を補うことと双方にメリットのある形での制度だけれど、実は実習に来る前に「送り出し機関に総額100万円を支払っている」。

そのお金のほとんどは未来に投資という形で家族が借金して、実習を受けさせようとしている。

家族の期待を一身に背負ってやってきた実習生に聞いていた話や条件が違う現実が突きつけられる事も多いらしい。日本についてみると、挙句の果てにはコロナ禍での解雇。

解体業に従事していた実習生は「日本人の同僚は重いものは持たないし、足場の上での危険な仕事もいつも実習生まかせ」と言う記事もあった。

人材不足だから呼び寄せたのに解雇したり、それこそ昔の徴用工の如く使おうとする経営者は多いらしい。

先程の記事の実習生は「日本人にも良い人、悪い人がいる。それはどこも同じ」と控えめに話したと記事には書いていたが、家族の期待を背負い、日本に来て借金も返せない現状にどれだけ傷ついたかは計り知れないだろう。

建設業も安い労働力を探す事を止めるのが、闇から抜け出す第一歩だと思う。

それはどこの国の人問わずに、世界から笑われる国になる前に。