You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

新入社員研修の現場からたどり着いた一つの答え

ブログを書くと事もできないくらいに、資料の作成やセミナーで怒涛の4月も現時点であと1セミナーで終わりを迎える。

 

ありがたいことに土木サポート協会主催のセミナーも来月は関西、中国圏で2週間開催と嬉しい悲鳴と体の悲鳴が同時にやってきている。

去年と比べて新人研修にどこの会社も力を入れてきてるのは人材不足の加速化が予想以上に地方に襲いかかってるんだろうと思う。

去年とは比べ物にならないセミナーや教育本数に現れていると思う。建設業であれば4月は暇な時期なのにお仕事の依頼を頂けるのは素直に嬉しい。

 

そんな中で新入社員さんと触れ合う機会も多く、色々と話をしていく中で思った事は色々ある。

僕ら長年建設業にいる人にとっては新鮮な意見と耳が痛いというか、変えれないよな中々と思う忸怩たる想いとこれからの人材育成の難しさを実感してきている。

 

特に感じた事は「とにかく失敗したくない」。

 

ここが強いと感じた。

会社的には教育していく中で失敗も経験、失敗しても取り戻せるなどの立ち位置で教えているところも多い。僕も勿論、そう教えられてきたしリカバリーもして貰えた。

その意識がなんで強くなってしまったのだろうと思うと世代間の考え方もあるけれど、それは遥か昔からあるだろうし、何故だろうか不思議に思っていて、会話していく中でやっとそこに気づけた。

 

「失敗はコスパが悪い」

この答えに辿りついた。

正確に言うとタイパなんだろうか。

タイムパフォーマンスの意味を改めて考えると、「時間対効果」とある。時間に対する効果が薄いものを強いたり、経験だなんてものはいらないんだなと。失敗して覚えろなんてのは、よく考えると確かにコスパもタイパも悪すぎる。言われてみると当たり前だと思うけどなかなかできない建設業の難しさと歯痒さ。

定着して仕事を早く覚えてもらいたいのに、失敗しても良いとか意味が分からないと取られてしまうのも仕方ない。会社の親心が仇になるパターンの出現なら経験工学な建設業界はどう戦うかがキーワードだろう。

 

ICTを業務効率や楽に現場をする目的が若手に興味を引く為の客寄せパンダにしている会社もある。人と言う分母が少なくなった時代にどう建設業は立ち向かうのかは試行錯誤だし、試行している間に淘汰される会社もあるだろう。

とにかく時代に合わせて生きていかなければならないのにその部分を置き去りにしてきた建設業界が大きなツケを払うときは間も無くだろう。

 

最強であればティラノザウルスは現代にも存在する訳で存在していないのは時代の環境に対応できなかったからだ。

ティラノザウルスたる建設会社は滅亡するのか環境に合わせて翼を生やしていくのには興味がある。

僕も時代に合わせて変わりたい会社をサポートしていきたい。未来を育てるしか生き残れないのだから。