You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

上司や経営者に人気は必要あるのか?

 最近、SNSを見ていると上司と部下とのやり取り動画でいろいろとアピールしている会社が増えてきている。例えば会社事務所でおもむろに部下がチャーハン作ったりなどなど企業のPRとアピールを兼ねて力を入れている会社も多い。社長と部下のやり取りも微笑ましく、確かにこんな感じで風通しの良い会社で働きたいなと思わせる。

そんな事しなくても人材確保している会社もあるだろうけど、今っぽい方法だと思うし興味を会社に持ってくれるだけでも大きなアドバンテージとなるし、企業したてや小さい企業の戦略としては理に叶っていると思う。

昔では考えられないやり方だし、上司をこんな形で接した事もない僕は羨ましいって感覚と付き合う距離感に自分なら四苦八苦して戸惑うなと思う。そんななかである記事が目に留まって非常に面白いなと考えさせられた。

 

「部下から人気の上司と人気の無い上司がいたが、数年後に活躍してたのは人気の無い上司が指導していた部下だった」

この記事の中身を見て妙に納得してしまった。部下に対して人気のある上司は「人に期待しない事」と淡々と言い、人気の無い上司は「人の可能性を信じている」と言っていたと。

 

僕は今の時代にはそぐわないと思うけれど、20代はハードワーク推進派。僕の時のように理屈の無いハードワークは論外としても理屈や理論をしっかりしたハードワークを新人や部下にはしてもらった方が良い思う。20代で苦労して覚えた仕事は自分を確実に守ってくれるし、応用も効く。基礎体力がない中で仕事をしていくと無理してしまい仕事自体を維持していく事が難しくなると考えていたので、言語化された記事を見ると共感する部分が非常に多い。たしかに相手に期待しない事は楽だし、作業を手伝ってくれる人、猫よりマシと思ってしまえば精神的にも楽だし優しくもできるだろう。そんな形で部下に接していれば当然の如く人気は出るだろうなと思う。人に真剣に仕事を教えたり期待して接する事は非常にタフだし時には言い方がキツくなってしまい、人気が出ないのも頷ける。建設業界では真剣に教えてくれる人が非常に多くて、真剣すぎて人気が落ちる前に殺意が芽生えるような教え方もいろいろされた。でも仕事がある程度こなせるようになってくると不思議と怒られることも少なくなっていった。人に仕事を教える事が難しい時代だなと講師で新人に講演していてすごく感じる。今の若い人に共通していると思う事は成功したいより失敗したくないって感覚がすごく大きい。勿論、失敗しないにこした事は無いけどそれにしても恐れすぎかなとも思う。そんなに新人に重要な仕事をさせる会社も珍しいし、仮にそんな会社があるなら速攻で辞職願いを書いた方が良い。失敗して覚える事もあると考える上司と失敗は絶対にしたくない部下とのミスマッチが良くない教育方針に反映されてしまっている。最初の頃の失敗なんてリカバリーできる程度の仕事なんだから新人はノビノビと失敗して欲しいと思う。その中でハードワークしながら課題をクリアしていけば良いのだ。

 

新人時代は優しい上司がすべて正しいや厳しい上司がすべて正しいとも思えないけれど、とにかく自分のことを思って真剣に仕事を教えてくれる人が現れたら、いろいろと教わって欲しい。きっとドンドン教えてくれるはずだから。

若い時の特権は失敗できる事だからと言われて、豪快に失敗して死ぬほど怒られたこともあるけど、教えてもらった事で今もご飯食べれてると思うと感謝しか上司や先輩にはない。

只、ふと思うとその他にも本当に理不尽な仕事させられたけどイジメだったのかと疑問が残る事もあったけど愛のムチだったんだろうと思いたい。