You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

隣の会社の芝生は青く見える

ゴールデンウィークが明けで仕事を楽しみにしている人もいれば憂鬱な人もいるだろう。

とりわけ新入社員にとっては一息ついたゴールデンウィークが終わり、仕事や現場が始まる事で憂鬱度マックスではないだろうか。

新人育成サポートをしていると良く人事の方と話題出ることがある

「大型連休後は離職する」である。

ゴールデンウィーク明けから1週間などなかなかに連休後は魔がさすというか、魔に飲み込まれる。さてその「魔」とは何かをずっと考えてきてた。見えない魔対策で連休前に声がけ強化してみたり、様々なことをしてきた。幸いにも魔に飲み込まれる寸前で救えたら防げたりで離職はしていないが、逆に新入社員から面白い話も聞けた。

 

「連休中に同じ業種の友達と会ってました」

「建設会社の友達と情報交換しました」

 

なるほど!この辺が魔の尻尾を尻尾を掴んだ気がした。ゴールデンウィークより夏休み後に離職が高くなるのはなぜかと思っていたら、ゴールデンウィークで現状や待遇を話し合い悶々して夏休み突入して第2回情報交換を行うと・・・辞めたくなるのではと。

 

待遇や福利厚生などでは地方と都市ベースの建設会社では給与水準が違うし、働き方改革も進んでいない現実もある。その分会社との距離感が近かったりダイレクトなやりがいなども感じられなどのメリットも多いように思う。

ただ、建設業に長年従事している僕らは理解できたり比較できるけれども、新入社員は?と思うと確かに数値化できない要素が建設会社には多いので理解しろと言う方が難しいだろう。

良く言えばエモい部分、悪く言えば不透明な曖昧な部分が土木の良さでもある。ただ真実や透明性を求める時代になってきた今はどんな価値観を提供して勝ち上がっていくことができるかを考える事が肝要だろう。

スーゼネには地場ゼネじゃあ待遇面では勝てないではなくて地場ゼネだからできる価値を創造しているか?想像できないなら勉強してフィードバックを貰っているのか?人事のポイントになっていく透明な方向性とやりがいと賃金バランスになっているのか?

マイルストーンのスパンを短くする事も一つの策だろうとも思う。とにかく既存戦力が踏ん張ってもらっている間に新人育成をしていく事は喫緊の問題。どこの会社も入社させる事に一生懸命で離職させないことには疎いと最前線で新人育成していると感じる事も多く勿体無い。就職転職エージェントやメディアにはお金を使うけど、入社したら何もしないところも多いのが建設業。

そのくせ成長を促進させたいなんてのは愚の骨頂だと思ってる。

 

僕は新入社員に連休前にこんな事を言っている

「みんな良い事言うかもしれないけど、そんなに変わらないよどこの建設業も。あまりに自分の会社を褒める友達は逆に自分の判断を正当化したくて強がりかもしれないよ?友達なんだからじっくり色々話してみたら?不満はどこにもあるから」

 

隣の芝生、隣の会社、隣の定食、隣の彼氏彼女などなど隣はよく見える。ただ背景をきちんと考えないと、向こう隣は地獄かもよ。