You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

建設業にコロナ影響襲来の話。

建設業は人手不足で忙しすぎて何処も困っているなんて話はよく聞く。

だが、この前発表された、コロナの影響で倒産している業種ではなんとホテル業より多いの事が分かったのである。

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勿論、すべてのデーターを鵜吞みにする訳にはいかない。

コロナの前から業績不振でトドメとなった会社、後継者不在プラスこんな時代だし、借金無いから辞めますなんて会社もあるだろうからだ。

にしてもにしてもである。

「よもやよもや」とあのフレーズを流行から2歩遅れて口走りたくなる。

建設業の公共工事に関しては、税金なので少し遅れて影響は来ることは、建設業に携わる人ならばみんな思っていただろう。

長引くコロナの影響で時間の概念がズレていたけれど、確実に時は進み、3年目程度となる今やはり影響が襲来してきたのだろう。

先程書いたような他の他の理由もあるだろうけれど、コロナの影響というか、先行きに不安があるから辞めてしまう会社も多いだろう。

人材不足が叫ばれて、各建設会社では様々な取り組みをしている、休日の確保、福利厚生の充実などなど、一昔前では考えられなかった良い方向に向いているのではないかと思う。

ICTやDXなど様々なデジタル化が進むなかで、人材や若手を確保しようと躍起に取り組んでいる会社、大変だけどこの波に乗り遅れないように頑張って投資していこうとする下請メイン会社。一番数が多いであろう、従業員10名程度の会社は何とか今を投資は出来ないけれど乗り切ろうとしている。

資金力のある会社は様々な困難に困難が訪れる前に対応できるが、地方の中小企業では分かっていても舵取りを上手くコントロールできないのが現実ではないかと思う。

先日、ある税理士と話をしていた時に「倒産、撤退も余裕がある企業は簡単にできる。余裕のない企業は現状維持で進めたら御の字で、前に進んで寿命を少しでも伸ばすしかか選択肢がなくなってしまうと」。

現状維持は衰退の第一歩何かの書籍でも見たことがるけれど、第一歩ではなくてそれしか選択肢が無くなってしまう事がこれから起こりうるのだろうかと思っしてしまう。

でもこんな世の中でも業績の良い会社も勿論あるわけで、見習う事をしながらなんとかこの時代を生き抜いていくしかない。

地方に関しては、地方創生と政府は力入れてくれるだろうけど、弱っているおじいちゃん状態の地方に今更、大手術なんて事も出来ないだろうし、手術したところで、反動で余計に死に向かうのではないかと考えてしまう。

暗い話が続いてしまったけれど、こんな中でも若者は新しく芽吹き、僕たちが見慣れた物をリノベーションしていく。

100年続いた空き家に住んでみたり、廃れてしまった文化や食を掘起こして発信していく。

僕らの建設業も僕が若い頃に将来はこんな事出来ますよとなんて言われたけれど、実現できなかった技術がアップデートされて登場している。

若い技術者と接する機会が多いけれど、たしかに0から何かを作ることに関しては弱い部分が見受けられる。ただ元からある技術にアップデートやバージョン上げるなんて作業に関しては、非常に上手い。

見せ方や使いやすさも良い物を発想してくれるイメージがすごくある。

「イマドキの若いもんはと」マウント取って嘆くより、僕らの世代は教科書ではなくて、参考書になれるように接していけたらと思っている。

「何かが無いと楽しめなかったり、作れなかった僕らの世代。現在あるものや過去の物を利用して楽しめる今の若者世代」

コロナから始まった令和は新しい世代に頑張ってもらいたい。僕らは頑張れる環境を作ることで、この不景気や閉塞感が変わるかもしれないと期待したいと思う。

昔、僕らの世代が若い頃に上の世代にこう思っていたはず。

「口出さないで、金をだせと」。

忘れないようにしたい。