You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

場当たり的な処理に批判ばかりしてる人を考えた。

世界的なコロナの事やオリンピックの開催など、とかく難しい判断を日本は迫られて実行して、政府は批判のハリケーンに晒されている。対応策の新型コロナワクチンの接種に関しても、7月までに全高齢者接種を目標にしたけれど、予想以上の供給バランスの崩れから二転三転と対応が変わり、救世主のワクチンまで批判されている。

 

「場当たり的」な対応が身近に問題となるのは、会社であれ家庭であれ相手の対応に感じることはまま多い。

何かの不測な事態に遭遇した時は事前の準備も計画も無いので、自然と咄嗟の思いつきや、経験則に則って対応していくことになる。アドリブ的な対応を「場当たり的」などと呼び、「社長は場当たり的な指示を出して、部下や現場は苦労する。」などとネガティブなイメージで使われる。確かに予想もしない指示で現場が混乱することはよくあるし、計画的に全ての物事がうまくいくのであれば、これほど楽なことはない。

 

ビジネスで考えると1番分かりやすいけれど、多く場合は不確定要素がごちゃ混ぜになりながら、微妙なバランスでギリギリで形を保っている事も多い。計画通りに全てが粛々と進んでいく会社は見た事も聞いた事も無い。

独裁政権の金さんの国でも計画通りに行ってないところを見ると、不測の事態には対応していくしか無い現実がハッキリと分かる。

 

なぜ場当たり的な処理を周りが許せなくなるかと言うと、「全てはこの状況がある程度続くだろう」という思い込みの産物だろう。自分やビジネスの環境が常に変化しないと思い込んでいる人が多い。変化する状況には社長の指示やら経営方針、現場運営などもあるわけだけど、逆に言うと変化をしないと思い込んでいる方が未熟で世間知らず。状況が変化すれば、場当たり的に咄嗟の判断でドンドン指示を出さないと物事は止まります。変化に合わせて予定を修正していくことが場当たり的だと言うのなら、逆に動かないで静観していだ方が後々に大惨事になる可能性は高いだろう。

 

修正するまでも無い事項まで個人の主観や感覚で変化させる事は批判されて仕方ないけれど、素早く環境に適応していく能力を磨く方がよほど建設的と言える。不確かな事や曖昧な事に適応する能力は日本人は弱点にしている人が多いと思う。多様性や秩序と変化など表裏一体になっている事柄が多いので、既知なものを好むより未知なものを楽しめるマインドを持つことも大事だろう。

場当たり的を擁護する様なことばかり言ってるけど、大前提として環境などを自分でコントロールできる可能な部分は対応策を立ててあるべきだし、予測不能な事態の発生確率を減らす努力をして初めて場当たり的力が発揮されるのが理想だと思う。周りも批判だけでなく楽観的でポジティブに考える方が愚痴や批判よりは必ず良い方向に物事は進んで行くだろう。

 

「自分でコントロールできない事は万事を尽くしたら後は悩まない。」

それでも予測を上回る不測な事態が起きるのが人生だから。