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建設会社の総合サポート屋の考える事

登板回避問題での老害と時代錯誤

【様々な世代の意見が浮き彫りになった】

大船渡高校野球部監督が決勝戦で佐々木選手の登板を回避させた。それについて、昭和、平成生まれのアスリートや一般の方から、さまざまな意見が出ていて、なるほどなと思うことがいろいろあった。「英断」との意見は若い世代に多いし、昭和世代にはプロ野球を視野に入れるなんて、まずは甲子園に向けて集中するべき、野球部全員が納得してくれているなら問題無いなど。

本人に聞いたら、絶対に投げたいと思うはず。だからこそ将来を考えて、登板を回避させたことは、高校野球にとっても一石を投じる事になったのだと思う。

子供たちの将来を左右するのは、昭和生まれでも平成生まれでも、大人の意見が大多数なのだ。

指導者の育ってきた環境、出会った大人たちで、指導者の考え方は変わる。球数制限ルールも検討されているし、日本でもやっとこういう指導者が出てきたのだなってのが、正直な感想。甲子園で優勝して、プロ野球でも活躍して、メジャーへなんて選手も勿論いるだろうが、誰にも若い選手の将来を奪う事は出来ないけれど、指導者次第では、才能を伸ばすことも、潰すこともできるのが、野球に限らず、学校、社会人になっても続くのだ。

社会人生活での指導者を上司や経営者に置き換えると、非常に分かりやすい部分が見えてくる。例えば定時に帰ることも、全員が納得しているなら帰っていいや、将来、こういう仕事したいと思うことも、今に集中していない奴に未来なんて無いって風に置き換えるとやはり「ザ老害」である。

年を取ることで経験もあるから、ある程度の先読みができるのも分かる、御意見番ポジションでダメになる心配より、若い人たちが伸びる環境作りをする方が、健全ではないのか、だからこそ今回の問題は「英断」と僕は確信するし、指導する権利はあっても将来を潰す権利は無いから。

だって若者が伸びたら、おじさん達は楽できるのだから。

なかなか手こずる難しい若者がいることも十分理解しているけれど、自分も同じ年齢の時は似たようなもんで、当時の上司は手こずった筈だから。みんな若者の時はなにもできないし、上司なり先輩が我慢してカバーして一丁前になったのだ。

「歴史は繰り返す」

若者を長く、温かい目で見ようと思い、ブログを書いていたら、当社の若者が無断欠勤したとの報が来て、怒髪天&ガッカリである。

無断欠勤ではなく、登板回避なのだ、明日出てきたら優しくしようと思い、僕は胃薬を飲んだ。