You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

GW明けに新卒が退職表明する現象について考えてみた。

ゴールデンウィークというか、ガマンウィークというか、取り合えず休暇だけど締まらない充電できない日々を過ごしてダラダラと仕事に突入している。

そんな中で先月には新入社員研修の講師をする中で新卒さんと触れ合う機会があり、自分なりに感じたことも感心したこともあった。

大手の会社さんでは新卒採用しているが、色々と担当者さんと話していると、建設業界や各業界問わず、連休明けに新卒さんが辞職しているらしい。たしかに連休も長かったし、いろいろと考えてみると退職したくなるのも分かる気もするけど、判断早すぎって思いもある。「もうこのまま仕事辞めてGW延長するか」って気持ちなのか、憂鬱な気持ちに押しつぶされるのか新卒さんとベテランさんまで辞めてパニックになる会社もあるらしい。

 

逆の立場となる、人事担当や上司も連休明けには鬱になるらしい。新卒さんに「少しお話よろしいでしょうか?」なんて呪文を唱えらえれたが最後、退職への道まっしぐらで聞く耳もありません。「もう少し頑張ってみよう」、「不安や不満があるなら解消できることもあるから話し合おう」などと問いかけても、「すいません」、「いろいろ考えた結果です」などでEND。人事や上司はさらに上の上司に原因究明や対策、会社として今後どうするかなど各書類や対応に追われることになる。

では辞職することが良くないのかと言うとそんなことは一切なくて、自分の生きていく為の仕事なのだから待遇も含めて、自分が生かせるところで働くのがベストだと僕は思う。会社も働く人も良い意味でお互いにしがみ付かないやり方やシステムを構築していかないと、今後は共倒れになる可能性も高い。

 

連休明けは新卒もベテランもフラットに考えると、「全員連休明けは仕事に行くのは辛い」、「連休明けは仕事を辞めたい気持ちがMAX」である。

連休明けに仕事が辛いと感じる人は8割を超えるデーターもあるので、仕事に行きたく無いのは皆同じなのだから、「こんなに仕事が嫌なら辞めたほうが良い」ってのは少し乱暴だと思う。

新卒さんにはまずは連休明け初日をそれなりにやり過ごして、週末にでも自分に楽しい事の予定なんかを入れて、この1週間を乗り切ってほしい。

人材不足が叫ばれている今は求人はいくらでもある。だけど希望職種や人気職種の求人倍率が1%程度だし、今の会社より妥協しなければならないかも知れない。

連休明けの仕事を辞めたい気持ちがMAX状態で辞める事は得策ではないし、1か月経ってもその気持ちが消えないのであれば辞める事を検討するのが良いだろう。

 

講義でも現場コンサルティングの仕事をさせてもらっている会社にも言う事だけど「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」も大事だけど、従業員の「チンゲンサイ」に気づいてあげて欲しいと。

「沈黙・限界まで言わない・最後まで我慢」。

なかなか上司や人事に報告も連絡も相談もしづらいときの方が圧倒的に多いので、是非、新卒さん目線までに合わせて欲しいと思う。

新卒が会社に合わせていくには時間がかかるので、会社や上司側から会社の雰囲気作りや歩み寄りをすることで、お互いに良い関係を築くチャンスが増える事で退職というおお互いに不利益しかない事実を回避する事ができるだろう。

 

最近、流行りの「退職代行サービス」も予約が一杯で希望退職も順番待ちだし、退職代行会社も求人募集中とカオス状態らしいのでなにを言わんやである。