【経営理念も無い奴が経営してはダメなのか】
結論から言うと。そんなこたぁ無い。
寧ろ、経営理念やらをやたらと大事にしてる企業がブラック化してる印象さえある。全体像としての、理念や方針を提示することは情報の共有化においては有効な気もする。
あまりに囚われすぎたり、少し儲かると途端に地域に貢献せずして、何が企業なのか的なおかしな方向に向かってくのは多々見てきた。地域貢献に関しては法に触れず、お客様が幸せになり、それで得たお金で従業員も幸せになり、発展していく中で雇用なり、地域に協力できるだけで、もう充分ではと思う。
セミナーやらなんやらに誘われて行くと、ピカピカ経営者やキラキラ起業希望者が熱心に講師の話を聞いてる。「地域貢献が儲ける近道」「ボランティアを通じて社員の倫理教育」等々。
地域貢献ファーストで従業員やお客様の幸せなんぞは置いてけぼり。
なんぞこれはと聞いてる僕の周りの出席者を見ると、深く頷いたり、メモしたり。そんあ出席者の顔を見てたら、何かを思い出した。
小学生の時に「お菓子食べ放題で映画も見れるからウチに来ない?」って誘ってきた同級生の女のコ。そしてその子の家に行くと、お菓子につられた小学生が居間に溢れていた。そしてお菓子がショボいと皆が文句言いながらも映画が始まった。
「キリスト、その他宗教宣伝の映画」
映画の内容は忘れたが、宗教勧誘の一種なのだった。子供についてきたり、参加したり、説明してる大人たちの顔が今回のセミナーで熱心に聴いてる、参加者と僕は同じに見えたのだ。
楳図かずお先生の書いた大人たちみたいで、当時、漂流教室なんかを読んで、ビビってた僕はその顔に違和感を非常に覚えて気持ち悪さを感じ、トイレに行くついでの感じで、会場の外でスマホいじって、今週のセクシー女優ベスト10を見ていた。
「おっぱいはいつも正直で美しく優しい」
世の中には本当に役に立つセミナーもあるんだろう。
予算が低いとこういう宗教めいた事を垂れ流す講師も来るんだろうか。
結局のところは、お金が欲しいや、いい車に乗りたいなんて欲を言葉でコーティングしてるだけなのだ。
清貧平民思想がこびりついてるから、外面だけで経営しようとか、デコレーションして会社なのに学校化しようとする人が多いのだ。
「会社を頑張って、お客様に喜んで貰って、社員一同儲けていい暮らしをしよう」が一番正直でいいのだ。
実際に儲けいてる社長さんを見ていると、あの車が欲しいから今季は頑張るとか、モテたいから儲けたいとか、愛人がまだ欲しいなど、欲望に正直すぎる。
そんな社長さんの社員さんもまた、幸せだから社長に概ね不満も無い。区分と言うか区別なのか会社の中の立場のカテゴリー分けができている。
意味が広義過ぎて分からなかったけれど。なるほどこれが適正なマネジメントって奴なのか僕は深く頷いた。