You've got another think coming

建設会社の総合サポート屋の考える事

意見が響かない企業から人が逃げてる現実

昔は創作っぽいところや司馬遼太郎の影響かとかく持ち上げられる坂本龍馬があまり好きではなかった。最近、色々と本を読んだりしてみると、史実と創作の部分もらありつつも、本当に魅力的な新しい世界に期待して動いた人だったんだろう。色んな事を初めてした人でもあるけれど、今の社会や僕のいる建設業界にも勉強できる部分が沢山ある。

まず龍馬は脱藩してフリーランスになってメンターに会う事で新しい世界に触れることになる。ほら現在っぽいでしょ。朧げに世界を変えたいと思う薩摩と長州を繋げるために色々とプレゼン交渉する。なかなかお互い立場やらプライドなにやらで繋がらない。キレながらも交渉を重ねて長州と薩摩はビジネスパートナー、建設業的にはJVか。現在っぽいなあー。

これで龍馬はこれからの世界に夢を載せて、自分の事業も確保しつつ、未来について3方良しで向かっていくと。ここからも紆余曲折あって暗殺されてしまうけれど、300年以上続いた体制を変える基礎を作れたことには尊敬しかないし、このやり取りは現在に至っても全く変わってないなぁというのが正直なところ。

現在に置き換えると、龍馬が交渉していく中で徳川体制を変えるために古い体制の会社同士を繋げる為に大事だった部分はこれかなと思うこともあった。

「新しい世界のために自分の利益は考えない」

「全員にメリットがある」

「キーマンにキチンとプレゼンする」

その他にも色々な人の力を借りて成功させている。古い体制の会社に話をするにはキーマンとなる人がいるのはよくある話。キーマンと力を合わせながら交渉してさまざまな事をしていくのは今も昔も一緒だけれど、頭の硬い会社、新しいことにアレルギーのある会社が本当に多くて内部で変えることは難しいだろうなという建設会社は多い。

外部コンサルとしたら入る事もあるけれどキーマンとなる例えば部長クラスの人は本当に苦心して会社を変えようとしているけれど、社長は余計な事を的な発言や周りのまた何か面倒臭い事を始めようとしてるぞ部長はなんて好奇な目には耐えながら頑張っている。

そもそも僕に相談してくる時点で内部から組織体制を変えることは難しいと判断しているわけで、その前にも色々なアラートを発しながら、部下も経営者も会社も組織も楽にと思って動いても変わらないのが確定したら現状をそれでも何かと思って連絡を僕にくれる。

色々な現実を聞いて僕は相談や面談をするけれど、いざ話を社長に持っていくと却下されてしまう。お金の額というよりは外部に聞くことが恥ずかしいと思っている節もある。

古い体制がこびりついた企業あるあるだなとは思うけど、最近少し展開が変わってきたいることがある。

「僕、退職して〇〇建設に行くんです」

キーマンが退職する。そんなキーマンを見て若手も退職する。

「意見が響かない会社からは人が逃げ出すのだ」

若手にとっても頑張って出世できて部長なれても生活は良くなるかもだけど、あんな対応や苦労するならと思うと経営者や会社に希望を持てず退職すらのは必然なのかもしれない。

会社は風通しが良い事は勿論だけど意見が少しでも会社、部下のためと動く人に連動できないと簡単に衰退して現状ですら維持できない事に気づいて欲しい。その状態になるまで人様々な警告や意見は出していたはず。誰でも意見を言って反映されなきゃ離れていくだろう。

良い給料とかは当たり前ベースになだだし価値観の1位では無い世界になった事がまだ理解できていない会社は多い。老舗型企業がこの先は衰退していくだろうなと思っている。老舗企業の頼みは資金力だけのイメージなので。

キーマンなら呆れられない組織は強い。

 

坂本龍馬は西郷隆盛を

「何考えているかは分からない。でも西郷は大きな鐘だ。小さく叩くと小さい音だし、大きく叩くと大きく響く」と人物評をしたそうだ。

経営者はかくあるべきなんだろうなと思った。